PROLOGUE
PROLOGUE
強靭かつ超軽量
日本古来の鎧を現代に復活
からだとココロを進化させるプロテクター。
” 和の心” が支えるYOROI ガードシステム。
※パテント登録番号実用新案:3149896
深い雪の季節をはじめ、四季折々の豊かさと厳しさを併せた自
然環境を持つ日本。古来より日本人はそれら自然現象や動植物
の持つ偉大なエネルギーを自らに取り入れるべく独特の美意識
を、衣食住をはじめ美術、宗教などともに発展させてきました。
日本の鎧もまたその背景とともに、世界にも稀にみる多種多様
な素材( 皮・漆・鉄・銅・紐など) を使用し堅牢で精密に作ら
れてきた歴史があります。鎧は戦闘の際、着る者の身体を攻撃
から守る防具でした。しかし防御だけでなく、攻撃のためには
動きやすさが不可欠。また、自らを鼓舞することも目的として
いました。日本の鎧の特徴はそれら実用的な面だけでなく、そ
の色使いにもあります。春の桜、5 月の新緑、秋の紅葉など、
四季を通じて流れゆく独特の無常感をこめて、鎧の配色に取り
入れることは、日本人にしか成しえない高度な文化と言えます。
つまり鎧とは生死を意識した戦いの中で、心と身体を守るため
に進化をさせてきた究極のアクティブプロテクターと言えるで
しょう。
そんな鎧を現代のゲレンデに蘇らせたのがYOROI® シリーズ。
古来日本人が培ってきた鎧のマインドと、アクティブなシーン
に必要とされる最先端テクノロジーを高次元で融合。
生地全体で衝撃を吸収し、衝撃緩衝が欲しい身体部分の優先順
位を考慮した素材を選び、部位に応じた衝撃緩衝性を実現。加
えて、温度調節機能性を備え、通気性、快適着衣感も考慮、し
シーズンを問わず着用できるよう工夫をしています。体を動し
かやすく、軽量な点にも配慮した設計を留意しています。
勝負にこだわるプロのためのレースから、休日のスポーツを楽
しむための保護用品、また日々の業務における安心安全用途ま
で、ケガのリスクを低減し、より充実した信頼度の高いのサポー
トのために、和の心を組み入れた商品づくりを志し、日々、進
化し続けています。
TECHNOLOGY
TECHNOLOGY
軽くて動きやすい。
蒸れにくく、汗をかいても快適。
冬に限らず、夏の暑いシーズンでも!
アクション・スポーツ時に身体への衝撃から身を守る
プロテクター!
YOROIパーフェクトガードシステム
重要な部位のパッドの断面図は、下図のように、多層構造。
古来の鎧のように、幾種類もの素材から構成されます。身体に近い部分から順に、吸汗速乾ソフトインナー(モデルにより、種類が異なる)、ショック吸収機能を持つ特殊ハニカムメッシュ、低反発パッド、PEボード(背中センター部、ヒップセンター部のみ)、そして、モールドパッド。モールドバッドは、3タイプの硬度があります。ショックを点から面に変えて、段階ブロック吸収する上、通気性や吸汗速乾にも優れた、快適な気心地をつくるまさに理想的なガードシステムです。
●点から面への 段階ブロック吸収
②PEボードが さらに衝撃を受け止める。(部位、モデルにより無いものもあり)
③低反発素材が 身体と衝撃に合わせてゆっくり形状を変え、衝撃を浅くする。④さらに ハニカムメッシュが 衝撃を受け止めて分散する。
■YOROI®パーフェクトガード断面
●多層構造だから効果を発揮する、衝撃エネルギー分散
衝撃は、吸収と同時に、発散することでそのエネルギーを和らげます。衝撃が加わった際生まれるエネルギーは、理論上、音や熱などに変化。つまり、衝撃エネルギーを吸収し発散するには、より熱や音を発散しやすい状況を作ることが大切。通気性に優れたハニカム層と低反発素材層、パッド本体の無数の通気口が、よりスムーズに熱を逃がして衝撃緩和を助け、ダイレクトに外部衝撃が身体に加わるのを大きく和らげる絶大な効果をもたらします。パッドと身体が直接接していると、衝撃のエネルギーが身体にダイレクトに伝わるため、痛みのダメージが大きくなります。YOROI®は、ボディ全体に施した特殊ハニカムで衝撃を吸収するうえ、さらに配置された多層構造によりエネルギーが逃され、衝撃エネルギーを緩和。一層の素材だけに頼ることなく衝撃を吸収するという、大きな特徴を持った他に対を見ない独創的なプロテクターです。
特殊ハニカムメッシュ
現代版 超軽量メイル(鎖帷子:クサリカタビラ)のようなもの。雪板YOROI®では、鎖帷子を特殊ハニカムメッシュで再現し、衝撃を、点から面へと分散させてガードします。さらに、繊維の中の空気の層が、呼吸するように体温を調節。つまり、暑いときには熱を発散し、寒い時には熱を溜めるという役割もします。4.5mm厚と2.5mm厚の2タイプ。(2.5mm厚の方は、主に体温調節機能が発揮されます。)ポリエステル製。
伸縮性の良いダブルラッセルを使用。
鎖帷子とは?:
古代ケルトが発祥ですが、洋の東西問わず、古代から世界中で使用されている鎖で出来た鎧。忍者や新撰組なども、着用していたとわれています。日本では、衣服の下に着用する場合、”着込み”と呼ばれているもので、服のように重ね着が可能な点でも、現代でも尚、重宝されています。何といっても、動いやすい柔軟性と高い防御効果が最大の特徴です。
低反発素材
もともと宇宙開発テクノロジーを基に開発をされた素材です。
●オープンセル構造(穴開き細胞):体圧の加減に応じてまるで呼吸をするように空気が出入り、通気性に優れ、一年を通じて快適に使えます。
●体圧分散:体温と体圧に反応して形が変化し、一点に圧力がかからないよう分散してくれるのが最大の特徴です。身体に沿って、リラックスできるベストな形にゆっくりと変化していきます。
モールドパッド
EVAをモールド成形し、しなやかに身体に沿いつつ、外部からの衝撃を和らげる機能を持ちます。硬度は3種類あり、ソフトなBR(ブライトパッド)、ハードなST(ストロングパッド)、その中間の硬度であるNJ(ニンジャパッド)があります。モールド成形時にかける圧力と材料の分量により、硬度が調節されています。EVA素材で、非常に耐久性に優れています。身体の動きを考えて、たくさんの溝を入れ込んだモールド成形パッドは、着用しているのを忘れるほどの自然な付け心地を実現しています。平坦なスライスパッドよりもより、フィット感がよいのはこの成形加工によるものです。
くさび型パッド
ウエットスーツ素材
NBR素材
EVA素材
保存バッグ
エアリーパッド
通気口でさらに、強靭かつ超軽量!
POWERシリーズは、EVAパッドだけでなく、PEボードにもモールドパッドと同様の細かな通気口をあけ
より快適性を目指しています。
空気の通りが良いことで、衝撃エネルギーをより逃がしやすくなり、衝撃緩和性がアップしています。
日本製の高性能
超消臭&超吸汗速乾 ”R-CF”素材
R-CF生地は、人が発する汗の臭いの主成分とさせるアンモニア、硫化水素、酢酸、イソ吉草酸の4つもの成分について消臭効果があります。さらに、伸縮性と吸汗速乾性にも非常に優れた素材を選んでいます。
日本伝統・京都金銀糸
YOROI®プロテクターのネームにも使用しています。
リカバリーフック・システム
洗濯できる清潔なプロテクター
環境に対する配慮
自然を愛するスポーツだから、環境負荷のことを考えています。
全く環境にやさしいという素材は、機能面、コスト面を考えるととても難しい問題です。ただ、概ねダイオキシンを発生しにくい素材を使用しています。YOROIプロテクターの素材は、そのほとんどがプラスティック繊維で、処理施設での燃焼時のダイオキシンの発生もわずかです。また、極力、製造工程での環境負荷を抑えた原材料選びをしています。また、よいものをより永くご愛用いただくことでのSDGs も念頭においています。
●ボード部分、ハニカムメッシュ部分:PE(ポリエステル)焼却してもダイオキシンを発生しません。
●モールドパッド部分:EVA素材は耐オゾン性・耐候性・耐熱性に優れており、リサイクル性が高く、またゴミとして燃やしても、ダイオキシンが発生せず、地球環境にとても優しいエコ素材。
●低反発素材: 発泡ウレタン(ポリウレタン)原油からつくられるプラスチック中のポリウレタンは、種々の用途で活用され、不要となった廃棄物はその後、有効利用され、エネルギーとして活用されています。窒素含有率も羊毛等の天然物と比較しても少なく、適正な設備・条件で燃焼すれば有毒ガスの発生は、天然物より少ないくらいです。
●スーパーストレッチ部分:
ポリウレタン発泡
ポリウレタンと同じく、有効利用可能な素材で、処理施設での燃焼時の有毒ガスの発生もわずかです。
体温に反応するYOROI SDパッド
JUMPING VESTに採用のYOROI SDパッドは、着用時の体温に反応して、身体に合わせて柔らかく成形する特徴を持っています。それにより、快適なフィット感と着ごごちを実現。
しかも体温になじむことで、身体にフィットするうえ、衝撃吸収値もアップ。自社実験によると背面で衝撃の約94.2%、前面で約90%を緩和します。
バイクのヨーロッパ規格EN1621認証取得素材のパッド。NBR PVCフォームで、欧州REACH規則 可塑剤フタル酸エステル等不使用の環境配慮の優良素材です。
タイリング状の富士山のような三角形の小さなパッド形状(通称フジヤマパッド)で、
あらゆる動きにもフィットしやすく、付けているのを忘れるほど パフォーマンスへの集中ができます。温度に反応しますので10分間着用しながらウォーミングアップして体になじませてからライディング等スタートしてください。
ウーマン・モデル
キッズ・ジュニアのために
グローアップ・システム
(伸び上がりシステム)
和の心
「YOROI®」の最大のセールスポイントは、アスリートを衝撃から守り、怪我のリスクを低減させる高いクッション性(衝撃緩衝性)である。生地全体で衝撃を吸収し、衝撃緩衝が欲しい身体部分の優先順位を考慮した素材を選択使用し、身体部位に応じた衝撃緩衝性を実現させている。さらに衝撃緩衝性に加えて、通気性などの環境生理学に基づいた温度調節機能性を備え、アスリートの動作を妨げない動きやすさを追求し、強靭かつ超軽量な着衣時の着心地感においても優れた高性能を完備したプロテクターと言える。
超高性能プロテクターとしてのYOROI®の表のキーコンセプトは、上記に示した高い衝撃緩衝性、通気性、快適着衣感である。しかし見逃してならない裏のコンセプトがある。それは和の心である。心とは文化であり、歴史に通じている。鎧と名づけられたのは、鎧が日本文化の支柱とも言える武士道の精神文化のなかで生まれ、武士の命を護るために開発され進化してきた歴史文化の象徴だからである。鎧をイメージしたプロテクターの裏面に目に見えない歴史文化、和の心が貼り付いている。目に見える物は物としてだけ存在するのではない。目に見えない文化、歴史、すなわち心が張り付いている。「YOROI®」の底に流れる心のコンセプト、それは日本の心である。
腹帯を搭載することのメリットとは?
アスリートにとって、立位姿勢は非常に重要である。アスリートは、何気ない日常の「立ち方」を調整することが重要である。股関節または骨盤付近を前に押し出し、胸が閉じて前肩になって、背中が丸くやや猫背になっている姿勢で立っているアスリートは、高いパフォーマンスを発揮することができない。アスリートの動作の基礎となる「立ち方」は、「楽」に立つことが大切である。「楽」にというのは、可能な限り無駄な筋力を使用しないという意味である。そのためには、地面に対して垂直に「立つ」ことである。頭部全体は多少後方に引かれているが(耳の穴と肩を結んだ直線が垂直になる)、顎をぎゅっと引くのではなく、顎が少し前に出ている。肩の位置は、前肩でもなく引き肩でもなく、ゆるんだ状態でニュートラルの位置におさまっている。骨盤後傾で立つ人にとっては、このニュートラルな立ち方は、やや骨盤を前傾させる感じになる。なお、股関節は「外旋」させ、膝・足先はやや外を向いている。この姿勢で腕を左右前方に挙げてみると分かるが、抵抗、努力感がほとんどなく円滑に動かすことができる。骨盤の位置は、やや後方で、踵(あるいはくるぶし)の真上に骨盤をおさめる、といった感覚の立ち方である。この骨盤の位置と上腕が無意識的に外旋して、肩がニュートラルの位置におさまっていると、胸が張っているように見えるが、意識的に胸を張っているのではない。この姿勢を立位姿勢のニュートラル状態と呼ぶ。前述の肩の位置のニュートラルと、骨盤が立ったニュートラルは、互いに連動した密接な関係にある。
自在調整可能な腹帯で個人の腹囲や骨盤角度に応じて、帯の締め具合の強弱を調節でき、適切な腹圧を保ち、ニュートラルな骨盤のポジションが形成される。古来わが国では、身体技法として、丹田に気を集めるという言い方をするが、このことは、適切な腹圧を保ち、ニュートラルな骨盤のポジションが形成されることと密接な関係がある。YOROI®に適切な下腹感覚、骨盤感覚を引き出す腹帯の機能を持たせることは、体幹下部の姿勢を整え、すぐれたパフォーマンスを誘導することにつながる。
(”YOROIの機能性改良に関する基礎的コンセプトの提案”関西大学 人間健康学部 小田伸午教授レポートより抜粋引用)
体幹サポート設計
ウエストベルトを締めることで、体幹をしっかりとサポート。
正しい姿勢のキープによる運動神経伝達力のフォローが期待でき、安全性を高めます。
体幹とは?
身体の軸を安定させる筋肉の総称で、頭と手、脚を除く身体の胴体部分。この部分は、たくさんの筋肉とぐねぐね動く背骨があり、身体をコントロールする上でとても大事な部位です。体幹筋は前体幹筋(主な一例で腹直筋、腹横筋、腹斜筋、大胸筋)と後体幹筋(後背筋、脊柱起立筋、僧帽筋)に分けられます。これらの筋肉が働き、腹腔に圧がかかる状態を腹圧といい、内蔵の動きを安定させ、脊椎の自然な湾曲を維持することが出来ます。体幹が安定していることで、手や足がバランスよく使えて、怪我をしにくくなり、パフォーマンスアップにも繋がります。アスリートだけでなく、一般の人が生活する上でも体幹を正しく鍛えることは、腰痛の防止になったり、思わぬ怪我を防ぐためにも大変役に立つといわれています。
YOROI®プロテクターのウエット素材でできたフィット感のよい太めのベルトが、腹圧を高めて、腹筋を補助することにより、体幹が安定します。帯を絞めて、気合いを入れるというサムライスピリットにも通じるといえるでしょう。
YOROI®プロテクターは、ご家庭で洗濯をしていただくことができます。商品付属の洗濯ネットを使っていただき、洗濯機(手洗いコース)での洗濯も可能ですが、下記のように、大切にお取り扱いいただくことで、製品をより永くお使いいただくことができます。
●洗剤の選び方
お勧めは、中性洗剤(オシャレ着用洗剤・エマールやアクロンなど)
を使用します。 漂白剤は、黄変の原因になったり、素材を傷めるので、使用しないでください。
●洗濯機で洗う時の注意事項
基本的に手洗いが一番お勧めですが、ネットに入れて弱水流で洗うこともできます。洗濯機で洗う時は、沢山の物と一緒に洗うのではなく、ネットに入れて、少量で単独洗いをおススメします。脱水は本体に傷つかないよう短時間で慎重にお願いします
●絶対に使ってはいけない乾燥機
乾燥機能付きのドラム式洗濯機が普及していますが、乾燥機で乾かすことは絶対に避けてください。
弊社プロテクターには伸縮性をよくするポリウレタンや合成ゴム素材が多く使用されていますので、日陰(風通しの良い室内)での自然乾燥が基本です。
乾燥機の高熱で、ポリウレタン繊維やゴム部分が硬くなったり、生地が縮むなど、プロテクターにダメージを与える原因になります。
●手洗い方法
【洗う】
①用意した桶で、30度くらいのぬるま湯に、適量の洗剤を入れて泡立てます。
②全体を洗濯液につけて、ゆっくり丁寧に押し洗いをします。
③押し洗いの後、特に、襟元や脇など、汗をかいた部分等の細部を、丁寧に洗剤液の泡で、汚れを落とします。
④最後に、再度数回押し洗いをし、プロテクターを畳んで、水を切ります。
【すすぎと脱水】
①水槽にぬるま湯を入れて、押し洗いを繰り返し、洗剤を落とします。
すすぎ洗いを数回繰り返して、プロテクターを畳んで、軽く水分を切ります。
②すすぎ洗いを終えたプロテクターを、ネットに入れて洗濯機に入れて30秒くらい軽く脱水します。洗濯機によりましては絡まりやすいこともあります。本体破損の原因になりますので、慎重にお願いします。すすぎ洗いを終えたプロテクターは、できるだけ早く水分を脱水します。
③脱水が終わると、洗濯機から取出して、しわを伸ばして、形を整えます。
【干し方】
上着やパンツは、風通しの良い室内で乾燥させます。
乾燥させるときに、乾燥機は使用しないで、自然乾燥させてください。
まとめ
洗濯のコツは、繊維を傷めないということです。
デリケートな素材の特徴を考えて洗濯すると、より長持ちさせることが出来ます。
★各商品の本体にそれぞれ洗濯表示がありますので、ご参照下さい。